徳島県上勝町の町立上勝中学校で21日、森林整備の大切さを学ぶ学習イベントがあった。町内で森林環境の保全に取り組む人たちを講師に迎える恒例行事。
1年生4人と2年生10人は、講義と作業体験を組み合わせた「木質バイオマススクール」に参加。最初に交流・学習施設「高丸山千年の森ふれあい館」のスタッフから、「間伐をしないと木は根を張れず、土も流れる」「木のCO2吸収量を維持する上でも間伐が大事」と教わった。
その後、1年生は地元の人が提供してくれた間伐材の丸太で薪(まき)割りを体験。2年生は学校脇の林で間伐に挑戦した。
割った薪は冬季、教室や職員室の薪ストーブの燃料として使われる。1年の豊浦郁正さん(12)は「役に立つ作業しているんだ、と手応えがあった」と話した。
3年生8人は「森林ふれあい学習」として車で30分離れた山深い森へ向かい、管理者から保全の大変さを聞いた。(東孝司)